市内の70歳以上のひとり暮らしの高齢者等に対し、地区社会福祉協議会が中心となって、友愛訪問グループを結成し、グループ員が協力して安否確認活動と友愛訪問活動を行います。
70歳以上のひとり暮らしの方や65歳以上の虚弱なひとり暮らしの方等を見守ります。また、そのほかに「この人は見守りが必要ではないか」と思われる方も見守ります。
地区によって異なりますが、親族、町内会役員、地区社協役員、民生委員・児童委員、福祉員、ボランティア、老人クラブ会員、近隣者、友人、知人の方等で構成された約4名程度の見守り訪問グループで見守っています。
しかし、地域の皆さん一人ひとりが見守り訪問グループの一員であると思うぐらいの気持ちが地域にとって大切です。
声かけや定期的な訪問による話し相手などをしながら、安否の確認や健康上の変化を見守ることによって、事故を未然に防いだり、異常を発見するためです。一人暮らしの方々の中にはこの訪問により寂しさが和らぐと言う方もおられます。
比較的健康な方は安否確認を中心とした見守り活動(月1~2回)を行います。そして虚弱な方については、必要に応じて頻繁(週1回以上)に訪問活動を行います。
安否確認を中心とした見守り活動の例を挙げると・・・
・ 夜間、電気が点灯しているか
・ カーテンが開閉されているか
・ 新聞、郵便物、牛乳がたまってないか
・ 回覧板が回っているか
等が考えられます。
訪問が必要な家庭では、訪問者とお話しすることにより、精神的安定や寂しさからの解放など目に見えない効果が考えられます。
この活動を継続することにより、地域住民の助け合いの精神が芽生え、地域全体に広がることで安全・安心して生活できる地域づくりの構築が期待できます。
見守りを続けていくことにより、福祉問題に対して、早期の援助、対策が検討でき、本人たちの知り得ていない保健・福祉のサービスへつなげることもできます。
福祉員として訪問しても、監視されていると感じて拒否される方もおられます。例えば、ご本人さんが信頼を寄せている方が近くにおられれば、その方へ気にかけていただき、福祉員はその方から様子をうかがうのも方法の一つです。
まずは相手の気持ちを聞きましょう。その上で、相手が何に困っているかを受け止めます。対応に困ったときはすぐに回答せず民生委員・児童委員や市社協へご相談ください。
「何日も姿を見ない」「新聞受けに新聞が溜まっている」「中に人がいるようだけど様子がおかしい」などの場合は、必ず近所の方などへ声をかけて複数で訪問してください。もし、倒れておられても複数であると落ち着いて対応することができます。